原型を作ったあと、
最初に何を確認する?
原型が完成すると、すぐに印刷して服作りへ進みたくなります。 でもその前に、入力した寸法、完成した原型の大きさ、線のつながり、ダーツや袖の関係を一度確認しておくと、 後の修正がずっと少なくなります。ここでは、原型を作った直後に見ておきたい基本ポイントを順番にまとめます。
まず入力した寸法を確認する
原型の形を見る前に、最初に確認したいのは入力した寸法です。 バストまたはチェスト、ウエスト、ヒップ、背丈など、原型の計算に使う基本寸法に入力間違いがないかを見直します。
特に、採寸値をメモから入力した場合や、cmとinchを切り替えて使った場合は、 数字そのものが正しくても単位を取り違えていることがあります。 「原型の形がおかしい」と感じたとき、実際には採寸値や入力値が原因だったということもあります。
完成した原型の寸法を測る
次に確認したいのが、完成した原型そのものの寸法です。 身体を測った数値と、原型の出来上がり寸法は同じとは限りません。 原型には、身体を動かしたり服として着用したりするための基本的なゆとりが含まれるためです。
バスト・チェストまわり、ウエスト、ヒップなど、確認したい部分を原型上で測り、 自分が入力した身体寸法との差を見てみましょう。 「入力した数値と違うから間違い」と判断するのではなく、 どのくらいのゆとりが加わっているかを確認する、という考え方が大切です。
確認する
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線のつながりと前後のバランスを見る
寸法だけでなく、原型全体の線も確認します。 衿ぐり、肩線、アームホール、脇線、ウエスト線、裾線などが不自然に折れたり、 急にへこんだりしていないかを見てください。
カーブは数値だけでは判断しづらい部分です。 特に、肩先からアームホールへ入る部分や、脇からウエストへつながる部分は、 全体を少し離して見たときに自然につながっているかを確認すると分かりやすくなります。
前と後ろを並べて見る
前身頃だけ、後ろ身頃だけで確認するのではなく、前後を並べて見ることも大切です。 肩線や脇線を縫い合わせる部分では、長さの差が大きすぎないか、 つなげたときに不自然な段差にならないかを確認します。
- 肩線の前後の長さ
- 脇線の前後の長さ
- ウエストや裾のつながり
- アームホール全体のカーブ
- パンツなら前後の股下・脇線のつながり
ダーツと袖まわりを確認する
ダーツ
ダーツがある原型では、ダーツの位置、方向、分量を確認します。 ダーツを移動した場合は、元のダーツを閉じた分と、新しく開いたダーツの分量が対応しているか、 輪郭線が不自然に崩れていないかも見ておきます。
ダーツは原型の立体を作る大切な部分なので、 「線が引けているか」だけではなく、閉じたときに周囲の線が自然につながるかという視点で確認します。
袖
袖原型では、身頃のアームホールと袖山の関係を確認します。 前後のアームホール長と、袖山の前後の長さを見比べ、 自分が作ろうとしている服に対して差が適切かを確認します。
袖山を高くしたり低くしたりすると、袖幅や袖山カーブの見え方も変わります。 数値だけでなく、袖全体の形と身頃とのバランスを一緒に見ることが大切です。
PDFは実寸で印刷できているか
画面上で原型が正しくても、印刷倍率が変わると型紙の大きさは変わってしまいます。 PDFを印刷するときは、ブラウザやPDFビューアの設定で、 「用紙に合わせる」「ページに合わせる」などの自動縮小が入っていないか確認します。
実寸PDFでは100%、または実際のサイズで印刷し、 スケール確認用の線や四角がある場合は、印刷後にものさしで測って確認してください。 A4・A3・Letterなどの分割PDFでも、各ページを拡大縮小せずに印刷することが基本です。
最後は試作・仮縫いで確認する
寸法と線が正しく見えても、採寸値だけでは表しきれない身体の特徴があります。 姿勢、肩の前後位置、胸や背中の立体、骨盤の傾きなどは、 実際に身体に当てたり、試作したりして初めて分かることがあります。
本番の布を裁断する前に、シーチングなどで試作するか、 簡単な仮縫いをして、着丈、肩、胸まわり、ウエスト、アームホールなどを確認すると安心です。
一度で完全な原型を作ることよりも、 「作る → 確認する → 必要なところだけ直す」を繰り返して、 自分の基本原型として残していくことが大切です。
KATAPATAで確認するときは
KATAPATAでは、寸法を入力して基本原型を作成したあと、 画面上で肩・衿ぐり・アームホール・袖山などを確認しながら調整できます。 また、ものさしツールを使って、任意の点どうしの距離や線・カーブの長さを確認できます。
原型ができたら、まず入力値と完成寸法を確認し、 必要な部分だけ画面上で調整してから保存・PDF出力するのがおすすめです。
原型を作ったら、まず測って、見て、確かめる。
寸法入力から調整、ものさしでの確認、データ保存、PDF出力まで、KATAPATAの原型作成機能は無料で利用できます。